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2007.03.01 Thu
朝はあれだけ送って会社に着いちゃいました。
しょっぱなから不実行になるところでした(汗)
では、改めまして、FF3小話行きます。
もはやスリィの地名を借りたオリジナル(笑)



「僧侶殿!!僧侶殿…!!」
少年の声が寝静まった小さな村に響き渡った。
年の頃は14・15歳の少年が叩く扉は、村で一番大きな館のものだった。
扉はびくともせず、館は変わらずに静まりかえっていた。
少年はそれでも扉を力いっぱい叩き続けた。ふと、窓に灯りがともって暫くして扉が僅かに開いた。
「こんな夜中に何の用だ?」
扉の隙間から低く問うのはこれもまた若い男の声。
「ウェイトか?!」
少年はドアに向かって叫んだ。
「?エドワード?ちょっと待ってろ」
扉は一度閉まって、カチャンっと鎖を外す音がした。
改めて開いたドアの先には、年の頃17・18位の少年が立っていた。
その後ろには20歳前後の青年。
二人とも、ロングソードを手にしていた。
「どうしたんだ?なにかあったのか?」
奥に居る男が問う。
少年、エドワードは肩で息をしながら絶え絶えに答えた。
「カズスで…ミスリル鉱山で…落盤が…」
その言葉にウェイトは血の気が引くのを感じた。
ウェイトの傍らのハンスも、鎮痛な表情で、目を伏せた。


最初は、小さな落盤だったらしい。
崩れた先に居たのは四人。
崩れた土砂を取り除くため為に多くの鉱夫が鉱山にはいった。
その最中、今度は大きな落盤が起こったのだという。
鉱夫のほとんどが生き埋めになり、残ったのは女子供と怪我人ばかり。


それは、シトシトと静かに雨が降る、暗い夜だった。
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